就活漫画を制作目線で振り返る その1
移転しました。
こんにちは、からぽんです。
今日は、今まで当ブログに載せてきた『就活漫画』を振り返りたいと思います。
今回振り返る内容のメインは、
- 漫画を描いていて、楽しかったことや大変だったこと
- 自分が持っているノウハウを、どう漫画に落とし込んだか
などです。
なので、就活でどういった困難や苦悩や艱難や苦痛や云々といった話は、過去の記事を見ていただければ幸いです。
一応、かいつまんで書きますと、
- 就活が終わらない地獄から逃げたいがためにブログを始めた
- 好きな子を描いてると楽しいので、就活には関係ないけどアイドルマスターの子を出演させた
- けどその後も上手くいかない
- 苦しみながらもようやくブラック企業っぽいところから内定を貰う
- とち狂って勝ち取った内定を蹴ってしまう
- 年末まで就活するも惨敗
私自身の就活に関する体験はこんな感じです。
要するに、就活失敗した！
ということです。
私の簡単な紹介も終わらせたところで早速、漫画制作時のお話をしていきましょう！
今日は前半の9ページ分を振り返っていきます。
1ページ目
まずは1ページ目
記念すべき1ページ目。1~5ページ目までは、セリフを除いて完全アナログで作成しています。
アナログ環境はこんな感じです。
下書き:シャーペン
ペン入れ:ピグマ
ベタ塗り:筆ペン、ピグマ
ベタ塗りをしたのは、最初の1ページだけです。結構面倒なんですよ、ベタ塗り(笑)。どうしてもムラが出来ちゃうし。
このページでは、プロデューサー(以下「私」)のスーツをベタで塗っています。光が当たっているところはピグマで斜線を入れて表現しています。難しかったのは、スーツのラペル部分を見やすくするため、白い線が出るようにペン入れの線スレスレにベタを塗ったところです。
こんな感じに。
以上のように、スーツは少しこだわって描いてましたね。
続いて所恵美。この漫画のヒロインです(笑)。髪のツヤは、ペン入れをした後にシャーペンでツヤの輪郭を書いて、その輪郭の外側にピグマで斜線を描いてます。文章だと説明が難しいですね(笑)。
ちなみに、ツヤの形が上と下のコマで違います。これは、完全に私の好みです。
2ページ目
続いて2ページ目。
1コマ目は大の苦手、横顔。
横顔の参考画像を探したのですが見つからなかったので、想像で描きました。前髪が横に流れてるので、真横から見た髪型も想像で描きました。
横顔は鼻と口のバランスが絶妙で、何度描いても難しいです。でも、1コマ目の横顔は結構上手くかけたかなと思っています。
このコマ辺りから、目の描き方にこだわりを持ち始めました。トーンの代わりに、ピグマで目の輝きやグラデーションを綺麗に表現するよう心がけていました。この時はあんまり綺麗じゃないですね(笑)。
デフォルメキャラは、案外可愛くかけました。こういう線が多くない絵はバランスがとりにくく、描くのが案外難しいんですよね。
ちなみに恵美のモーションは、ミリシタの高坂海美の固有モーションを参考にしました(笑)。
これ。可愛いですよね！
3ページ目
半分以上を占める大きな1コマ。今まで小さいコマが多かったので、変化をつけました。
恵美のセリフも、私に寄り添ってくれることを伝えてくれる大事な言葉なので、大きいコマでその重要さを強調しました。
恵美がスカートを履いている設定にしたのは、この時です。それまでは何も考えていませんでした(笑)。
あと、背景の表現も少し漫画チックにこだわりました。漫画なので当たり前なのですが(笑)。
これです。『点描』という技法です。
少女漫画とかによくありますよね。なんか感動シーンとかホワホワーって感じの時によく見ます。
シャーペンで丸を描いて、その丸に沿ってピグマを垂直に立てながら点を打っていきます。中心は数を多く打って濃い感じに、外側はぼかす感じに点と点の間隔を広げていきます。
この作業、ミスれない上に時間かかるし集中力がいるので大変でした(笑)。
4ページ目
まだ行きます、4ページ目。
ようやく1コマ目で集中線が出てきました。この効果線は「漫画！！」って感じが出るので好きですね。
正面顔は描くのが大の苦手です。これ分かってくれる人多いと思います。
左右のバランスをとるのが、とにかく難しいんです！顔の輪郭と目、それと眉毛。この3つのバランスがまあなかなか上手くいかないんですね。なので何回も紙を裏返して、バランスが合ってるかどうかを確認しながら描き直しています。
この背景は、完全に手抜きです。地元の岡山駅を描いたのですが、駅だということがわかりにくいうえ、ガラス部分をベタだけで終わらせるという暴挙(笑)。要するに、背景描くのめんどくさいということです！
そして、何気に描くのが大変だったマイク！丸い球体の中心に円柱をぶち込むバランスの難しさ！あと、球体部分の針金みたいなやつも、どう描けばいいのかよくわからなくて、結局定規を使って斜線を交差させるように引きました。
5ページ目
まだまだ行きます5ページ目。
カラオケでのワンシーン。音符の種類は適当です(笑)。まずド真ん中に恵美の上半身を描いて、その後に顔のアップやリモコン、私が歌っているコマなどを追加していきました。
この1ページも、コマ割りに変化をつけることを意識して描きました。
ド真ん中の恵美は、コマ割りとしての配置を意識しました。上に突き上げている右腕が1番わかりやすいですね。
腕がコマ割りの役目を果たしています。
このコマの恵美は完全にバランス崩壊してます。輪郭を全く描かずにペン入れしたので、顔がめっちゃ広く見えます。右側に髪を描いておけば、もう少しマシになったかもしれません。
6ページ目
このページの2コマ目から、トーンを貼る作業がデジタルになります。線画はアナログのままです。ちなみに、使っているソフトはメディバンペイントというフリーソフトです。フリーの割には使えるツールが沢山あるので、結構長い間お世話になっていました。
この恵美はちょっと上目遣いを意識して描きました。ただ、体のバランスが難しくて、手前の肩がガクンと落ちてる感じになってしまいました。ここら辺はまだまだ技量不足を感じます( ˊᵕˋ ;)💦
伝説のシーン(笑)。恵美の後ろ姿は描いたこと無かったので、想像で描きました。
難しかったというか意識したのは、2人の身長差です。「恵美よりも私が高いように！」それだけ意識していました。まあ、私自身の身長は163cm(らしい)しかないチビです。対して恵美は159cm。う〜ん絵を見ると、明らかに私の身長が高すぎる！(笑)
7ページ目
このページから、背景に漫画用素材を使い始めています。空とか下のコマの花柄とかですね。
このページは、私的に完成度高いです！
特にこの2コマは、表情が最高にいいと思います！後ろ姿を顔アップにしたので想像で描いていましたが、上手くいきました。苦手な横顔でしたが、後ろ髪が被さってくれたおかげで、割りと簡単に描けました。
女の子の照れ顔って可愛いですよね〜。
この顔も、照れを誤魔化そうとしている表情で、好きです。
8ページ目
さて、8ページ目
初っ端の擬音、発音が『ピルーーーン』になっていました。描き終わって気づいたアホです(笑)。多分、ﾌﾟﾙﾙﾙﾙって描きたかったんだ思います。
このコマは、採用結果の一文に注目が集まるよう、グラデーショントーンを使いました。上下それぞれに、グラデーションが薄くなる方(白い部分)を真ん中に配置するように貼り、文字を目立たせるようにしました。
このコマの恵美も可愛い！！ポイントは目のグルグルですね。混乱してる感じを出しました。あと、背景はカケアミトーンを使っています。これも混乱している様を演出しています。
9ページ目
そして本日最後の1ページ。
さっきまであんなに可愛かった恵美がカッコよくなってます。
ちなみにこのページの2コマ目以降、2,3ヶ月描いていなかった気がします。ブログも更新していませんでした。
3コマ目で点描を使っていますが、ちょっと濃く描きすぎて失敗してます。
右側の点描ですね。濃く描きすぎて主張が激しいです。これでは、背景にボールがあるように見えてしまいます(笑)。反省して左の点描は薄く描きました。
私の顔がヤバいですね。死にそうな顔色です(笑)。グラデーショントーンを濃く張りすぎました。まあ実際、緊張で心臓が飛び出そうなシーンなのでこの位の顔色がちょうどいいのかもしれません。
恵美の顔にも少しトーンを貼って緊張感を出しています。
あと、気になる点としてはスマホを持ってる私の手が綺麗すぎますね(笑)。あと持ち方も少し変ですね。手は苦手です！
おわりに
以上、本日は就活漫画の前半9ページを、漫画制作の観点から振り返っていきました。
あんまりノウハウ的なものは書けなかった・・・か？
本当は、描いてる時の写真とか動画を上げることができれば、よりわかりやすく皆さんにお伝え出来たと思うのですが、そこは申し訳ないです。m(_ _)m💦
今後描く予定のイラストとか漫画は、描いてるところを動画で撮ってみると面白いかもしれませんね！
試していこうと思います！
それでは今日はこの辺りで。
今日は本当に長いお付き合い、ありがとうございました！！！！！ヽ( ´ ▽ ` )ノ
