所恵美とデートしたい男の、妄想お絵描き奮闘記
移転しました。
こんにちは、からぽんです。
時代が令和になりましたね!新しい時代の幕開けは、天気が悪くても何か気持ちを昂らせてくれるものがあります。
今日は、先日Twitterやpixivに投稿したこちらのイラストについてお話したいと思います。
「恵美とデートしたい」という私の願望をぶつけた、平成最後にして平成最高傑作の作品(笑)。
ちなみに恵美というのは、アイドルマスターミリオンライブ!に出てくるキャラクターです。
今どきの女の子といった感じで明るく、誰とでも仲良くなれるような元気な子です。その反面、他人を思いやる気持ちが強すぎて、自分のことは後回しにしてしまい、1人で悩みを抱えてしまいそうなところもあります。あと、涙脆いですね。
今日はそんな彼女を描いた作品を、前回の就活漫画同様、制作面からお話していきたいと思います。
少し長くなるかもしれませんが、クリスタ素人の奮闘記と思って、温かく読んでいただけると幸いです。
それでは、『所恵美とデートしたい男の、妄想お絵描き奮闘記』と題して、制作面という観点から深堀していこうと思います。
ラフ画+下描き
こちらは人生2回目の、液タブ+デジタルソフトでのラフ画、下描きになります。
ペン入れする時に下描きの線が見えやすいように、薄い青色で描きました。
今まで下描きはアナログ環境で行ってきた大ベテラン(?)なのですが、デジタル環境での下描きには、驚くほど簡単に慣れてしまいました。
今は下描きからデジタルでやらないと気が済まないくらいです!
理由は2つあります。
1つ目は、消しゴム作業です。
アナログだとどうしても鉛筆の線を消しゴムで消す時に、ちょっと紙が黒ずんでしまったり、細かいところが消しにくかったりと、なにかと不便な所がありました。
ところがデジタルは、紙が汚れることもなく、消しゴムのサイズも自由に決めれるので、そういったアナログで抱えていた難点を意識することなくイラスト作業に専念できるのです。
2つ目は、作品の管理です。
私は以前、下描きはアナログで描き、ペン入れ以降をデジタルで描いていきました。しかし、これだと下描き状態の作品がどんどん増えていき、場所を取ってしまうのです。それだけでなく、下描きはシャーペンで描いてるので、重なってる他の紙と擦れて、線が滲んでしまうなんてこともあるのです。
ところが下描きからデジタルで描くと、作品の管理はデータで行えるため、物理的な損傷がありません。あと、きちんとフォルダ分けをしておけば、何がどこにあるのかきちんと把握できるのも利点の一つです。
ただ、デジタルにも1つだけデメリットがあります。それは、
実物を手に取って見ることができない
という点です。アナログは手元の紙に残るのですが、完全デジタルだと、全てデータに管理されるので物理的な作品は手元に残らないのです。
この下描き作業で1番大変だったのは、背景です。
元々背景描くのが大の苦手なのに、パースを使った背景なんてもってのほか!それでも自分の成長のためだと思い、頑張ってパースの基礎を復習しながら描き進めていきました。
建物の窓やベランダなど、細かいところが本当に大変というか面倒くさかったです(笑)。
ここら辺は、難しいポイントが3つありました。
1.手
2.飲み物のカップ
3.胸のバランス
の3つです。
まず、1つ目の『手』から。
右側の、飲み物を持っている方の手に少し苦労しました。自分でコップを持って、コップのどの辺まで手に隠れているか、指や手首の角度はどのくらいが自然に見えるかなど細かいところを見て調整しながら描きました。
続いて『飲み物のカップ』。
下の方の円が小さく、上の方の円は大きくなっているので、縦のバランス、横のバランスが難しかったです。上の蓋も、何気に細かい段差とかがあるので難しかったです。
3つ目の『胸のバランス』。
恵美の胸が、正面から見てなるべく左右対称になるよう、バランスに気をつけて描きました。いつも、どちらかの胸が極端に小さくなったり下に下がり気味だったりしていたので、何度も左右反転を使いながら描き直していました。
あと、前に描いたカラーイラストでは、目が小さめで違和感があったので、今回の絵では目を大きめに描くよう意識しました。
前回のイラスト
今回のイラスト
こんだけ違います。表情や角度がかなり違うので単純に比較することはできないかもしれませんが、目の大きさは意識しました。
特に意識したのは、上まつ毛の太さですね。瞳も当然大きくしました。
やっぱり大きめの方が女の子らしさが出やすい気がしますね。
下描きに関してはこのくらいですね。
次はペン入れ作業についてお話します。
ペン入れ
ペン入れ完成時の絵です。私はペン入れが終わった段階で線の色をレッドワインに変えています。そして、カラーがある程度できてきたら、髪や目、肌の色に合わせた線の色に変えるようにしています。
全体で意識したのは、手前にいる恵美と背景の線の太さです。恵美は太めに、背景は細めにすることで、恵美が背景に埋もれてしまわないように意識しました。
そしてこのペン入れでも1番大変だったのは、やはり背景ですね。
見てくださいこれ。
恵美の顔があぁああア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!!!!!!!
クリスタのパースツールを使わずにやっていたらこんな絵面に・・・。ごめんよ恵美ぃ。
頑張ったんですよ、本当に・・・。集中点探して、ズレないように放射状に線引きまくって、細かい窓とか机の木の板とか壁の模様とか描きまくりました。
正直言って背景を描く作業はあまり楽しくなかったですね(笑)。まあ私自身下手くそすぎるからなのでしょうけど。上手く描けるようになれば、楽しく感じられるようになるのかもしれません。そう信じて頑張りますか!
あと、今まであまり意識してこなかったのですが、今回の絵では髪の毛の本数?毛先?の描き方を工夫してみました。
黄色い丸で(雑に)囲ってる部分です。普通の毛の束とは別の、少しはみ出てるような毛を描き足してみました。こうすることで、よりリアルっぽくかつセクシーな雰囲気が出ている気が(私の中では)します。
ペン入れに関してはこのくらいですかね。言ってしまえば、ただ下描きの線をなぞるだけの作業なので(笑)。当然上記のようなこだわりは持っていますが。
カラー
そしてついに1番の鬼門、カラーです。
私はデジタルでのカラーが大の苦手です!理由としては、
- 経験をそんなに積んでいないから
- めっちゃ細かい作業が山のようにあるから
- 絵を描くというよりは、ただ色をペタペタ塗っていく作業だから若干つまんないから
などが挙げられます。
経験を積んでいないのが一番でかいですね。苦手意識が強いので、今までペン入れまではしてもカラーで断念!ということが多かったのです。
そんな私が、四苦八苦しながら描きあげたのが今回のカラーイラストです。
まずは恵美から。
人物のカラーはだいぶ慣れてきました。肌の色や影の色、髪のツヤの出し方など多少はマシになったと思います。
肌、髪、目、服といった感じに見ていきましょう。
まずは『肌』。
肌を塗る時に気をつけるのは、ベースの色です。女の子のイメージに直結するので、白くなり過ぎず、温もりのある感じになるよう意識しました。
その温かみや柔らかさを出すために、赤みを付け足していきました。付け足した場所は、ほっぺや指先、肩の先などですね。
あと、首周りの影の付け方も気をつけました。場面がオープンテラスで食事中というシーンなので、昼時の太陽光の向きを意識しました。
真上から光が降り注いでいるので、首周りは殆ど影がつくようにしました。
影をつけた後は、ぼかしで境界線を薄くし、自然な感じが出るようにします。これで肌は完成ですね。
続いて『髪』。
とにかくツヤを綺麗に出せるよう奮闘しました。
前から、デジタル環境でのツヤの出し方が、どうもイマイチ掴めなかったんですよね。大袈裟に発光しすぎてしまったり、その発光を抑えるためにぼかしまくってたら、今度はツヤがない傷んだ髪みたいになってしまったり・・・。
そんな苦手意識バリバリの髪ツヤでしたが、今回の絵は今までで1番上手にツヤを表現出来たと思います!
ツヤを描いていて、一番大事なのは「ツヤのライン」だなと思いました。
※分かりにくいですが、同色ラインの内側にツヤがあります。
この、ラインが綺麗に揃っているかいないかで、ガラッと髪の美しさが変わるように感じました。
そしてキャラに命を吹き込む上で最も大事な『目』。
どうですか、かなり力強い目じゃないですか?
なんかこうやって見ると、バランス悪いように見えますが(笑)。
目、特に瞳の色はこだわっています。上半分の薄めのハイライトや、水色で描いた濃いめと薄めのハイライト、下半分に小さく点を打つように影を描くことで、よりハイライトが際立つようにしました。
そして、まつ毛。ここにも線画に色々と手を加えています。
てっぺん辺りに瞳の色である紫を入れ、まつ毛の両端の色は、レッドワインに線画を変えました。
また、下まつ毛は細く何本も小さい毛を描いています。下まつげを細かく描くことによって、お上品な雰囲気が一気に増します。
そして『服』。
影の付け方が1番難しかったです。
シワの形を意識しなければいけないのが、何よりの理由です。
なので、細かい影はあまり付けずに全体にグラデーションをかけました。昼時なので、肩や胸の上側は明るめに、袖の近くや胸下辺りは暗めの影をつけました。
文字の影とか、濃さの調整が難しくて、影がこすぎたところは、上からハイライトを足したりもしています。
めぐみに関してはこんな感じでカラー作業をしていました。人物は比較的楽でしたね。恵美の可愛さがより一層引き立ちますし(笑)。
さて、お次は背景のカラーです。
もう、背景はマジでやりたくなかったですね(笑)。でもここまで来たらやるしかない。
まずは人物から取り掛かりました。
人物と言っても、恵美の後ろにいる人の事ね(笑)。恵美じゃないよ!!
ここは割と簡単でした。髪や服のベースを塗って、不透明水彩で影をつけていきました。人物のサイズが小さかったので、影も簡単にざっくりとつけれました。最後に頭のてっぺんに少しハイライトを乗せて、光が当たってるようにして出来上がりです。
ここまではいい。
残るは建物や空だ。
これらは今までとは別次元の難しさでした。
まずは建物から。
分かりにくいかもしれないですが、壁が単色にならないよう、細かい模様のように、暗めの色を全体的につけています。ちょっと汚れっぽい感じに見えるよう意識しました。筆を叩きつけるように影をつけて、全体になじませるようぼかしていきました。
建物の壁に関しては、まあまあ上手くいったんじゃないかなと思っています。
ただ、窓。これはもう訳わかんねって感じでした(笑)。
なんか・・・石版を額縁に入れてるような感じになってますね。でも、窓ってなんか黒に近いようなイメージがあるんですよ。遠目で見ると。
なのでベースカラーは暗めにして、ハイライトを乗せ、さらに空の青色をかる〜く乗せました。
その結果、アレです(笑)。
窓の描き方、研究せねばなりませんな!
こっち側の建物は、もうヤケクソで描きました(笑)。ただ、真ん中の茶色い建物の1階部分は、少し頑張りました。
果物か野菜かなんかを売っているイメージで、カラフルな色を小さく描きました。
分かりますか?なんかそれっぽいでしょ(笑)。
そしてトドメに川。
・・・・・・。
何だよこれええエエエエエエエエ!!!!!!!!!
川の半分が凍ってるよ!!アイスバーンだよ!!
もうマヂ無理…
川はラスボス級に難しかったです・・・。調べても訳の分からない描き方ばかり。次元が違いすぎて理解が追いつきませんでした。本当に難しかったです。
そして最後に空。
この出来には満足してます!
とは言っても、雲ブラシを使って描いたのですがね・・・。それでも、上手く描けたと思います!
まずグラデーションツールで青空のベースを塗って、少しブラシで境界線をぼかした後、雲ブラシツールでどんどん雲を描いていきます。
雲の配置は、ジグザグになるよう、意識しました。
こんな感じに、ジグザグ配置を意識しました。
あと、雲の影も上手くつけれました。少し水色がかった灰色で、手前の雲は濃いめに、遠くの影は薄めに影をつけていきました。
濃すぎた所は、色を透明にした消しゴムで少し削り、最終的には自然な感じに仕上がりました!
最後に、陽の当たっている場所を少し明るくしたり、影があるところには暗めの色を被せるように全体の配色を調整しました。
陽の当たっている場所
暗めの色を被せた場所
これにて、カラーイラスト完成です!!
頑張りました!!
あと、壁紙用にもう1枚オサレなイラストを描きました(笑)。
レイヤーを
文字(メイン)
文字(影)
恵美
恵美のシルエットを型どった影
模様のトーン
全面紫の背景
といった感じに作って、1枚のイラストにしました。自分の壁紙にしてます(笑)。
こんな感じです。
さいごに
ということで今日は、恵美のカラーイラストを振り返りました!
そしてなんと、5000文字超えました!
初めて5000文字以上描きましたが、今日も楽しく書けました!!
自分の経験だと、やっぱり楽しく書けますね!!
この調子で書いていきたいと思います!
それでは今日はこの辺りで。ありがとうございました!!