就活で感じた「みんな同じ」への違和感。そして、普通から外れることへの恐怖
移転しました。
こんばんは、からぽんです。
明後日の面接に備え、髪をバッサリ切ってきました。
恵美描いてたら、23時くらいになってしまいました(笑)。
毎日描かないとダメな身体になってる。
前切ったのは、イタリア旅行へ行く時だったので、約5か月もの間、髪を切っていませんでした(笑)。
だって、ニートやってるとあんまり外に出ないんだもん!!
タイミングが面接の前なので、就活のために髪を切ったように聞こえるかもしれませんが、前々から切ろうとは思ってました。
夏になると、髪が長かったら暑いですからね。
ヘアースタイルは今風にツーブロック。
サイドをバリカンで刈り上げ、トップは盛れるくらいに残してもらいました。
やっぱり短いヘアースタイルは「男」って感じが出ていいですね!
髪を乾かす時間も早くなりますし(笑)。
就活での髪型って…決まってる?
で、髪を切ってるときに、ふとこんなことを思いました。
「そういえば、ツーブロックって就活に不利になるのかな?」
と。
くっだらね~疑問だな、と思われるかもしれませんが、そうでもないと思います。
就活生の誰もが、一度は自身の髪形を気にしたことがあるのではないでしょうか。
なぜ、髪型を気にするのか?
簡単です。
就活セミナーなどで、
「面接は第一印象が命!清潔感をしっかり出して臨もう!」
みたいな決まり文句を聞かされるからです。
実際、面接での第一印象は大事らしいです。
リクナビやらマイナビのサイトで嫌っていうほど特集を見たんで。
就活生のほとんどは人生で初めての就活。「就活のプロがそう言うのなら、そうなのだろう」と、疑う余地もなく受け入れるんですね。
その結果、
男性は
- 前髪は眉毛より上
- 横は耳にかからない程度
- 後ろは襟に髪がかからないように
女性は(ボク男なんであまり分からないのですが)
- 長い場合は後ろで留める
- 前髪は流す(おでこを出す)
- 髪留めは地味な色
みたいな髪型になってきます。
これで、みんな似たり寄ったりな就活ヘアースタイルの完成です。
去年、新卒で就活をしていたので身をもって体感したのですが、
「マジでみんな同じに見えます」。
- みんな全身真っ黒なスーツを着て
- 髪も真っ黒で似たような髪型
- 説明会を聞いている表情も似てる
- 必死にメモを取っている姿も似ている
- 頷くタイミングも似ている
はっきり言って気持ち悪かったですね。あの異様な光景は。。。
まあ、その光景の中に自分も入ってたんですけどね(笑)。
みんな同じという、異様な光景
3月の合説の時から、あの異様な光景に嫌悪感出しまくりでした。
だって想像してみてくださいよ。
来てる服も
持ってるカバンも
履いてる靴も
髪の色も
髪の形も
同じような人間が、ゾロゾロと長い列を作ってビルの中に吸い込まれていくんですよ。
こえーよ。ホラー映画だよ。お前ら(自分も含め)ゾンビかよ。
就活で得られるものって…何だろう。
でも、そんな感情を抱いても、結局はみんなと同じようにビルの中に入っていくんですよね。
だってそこで引き返して得られるものなんて、他の就活生からの冷たい視線と、「電車賃無駄にした…」っていう虚無感くらいですよ。
だから、嫌だけど頑張ってビルの中に入っていくんですね。
ビルの中に入って、適当に興味ありそうな企業の説明受けて、あわよくば良い印象を与えれば、「説明会の席や面接の確約」がゲットできるんですもん。
何かしら得られる方に行くでしょ、普通。
でも、私の場合そこから得られたものは、「約1年間にわたる”不採用”という拒絶」です。
結果だけですけどね。
もちろん合説に行って、説明会や面接の予定をゲットすることはできました。仮内定や内々定もいただきましたよ。
でもそこからは、ひたすら不採用。
なんとか最終まで行っても不採用。
形として残るのは、
- 頑張って書いた履歴書(企業によっては、不採用通知を送ってきた後に、セットで履歴書も返してきたりする。いや、いらないって。)
- 「貴方の就職活動が成功いたしますことを、心からお祈りしております云々」という、決まり文句が書かれた一通の不採用メール
- イラついて殴った壁の穴や、一晩中泣きはらした結果できた枕のシミ
そして心に残るのは、
「会社・社会から否定された。自分は社会不適合者だ」という自己嫌悪や恨み、苦しみ
私が一年かけて頑張った就活で残ったものは、こんなもんです。
すでに内定を貰っている友人や姉からは、「努力が足りないんじゃない?」と言われました。
いや、30社受ければ十分努力したでしょ。
実際、リクナビやらマイナビに載ってる「周りの就活生のエントリー数!」みたいなのと比較したら、30社は少ない方かもしれませんが(笑)。
でも僕はこの数が限界でした。もうこれ以上受けたくない、ていうか受けれない。
「就活が嫌なら他の道を」と言われても、他の道へ行く勇気がない
こんだけ従来の就活スタイルに反抗的なことを書いている私ですが、結局はそのスタイルのまま、現在も就活を続けているわけです。
情けないですが、これが現実。
明後日の面接へも、全身真っ黒なスーツ姿で臨みます。このクソ暑い季節に。
だって、エージェントさんに「くれぐれも私服で行かないでくださいね」ってくぎを刺されたんですもの。
まあ、普通に考えて、普段着で面接に行ったら落とされますよね。
社会人としてふさわしくないから。
この「社会人」って定義もよく分かんないですけどね。
何をしたら社会人なの?
学生でビジネスやってる人は社会人じゃないの?
社会人って具体的に何をしてる人なの?
仕事をしてる人=社会人だったら、アルバイトやパート、フリーランスも社会人?
もう、わけわかんね。
とにかくこのオトナ社会は、複雑すぎる。
色んな仕組みやしがらみが凝り固まって、それが”普通”とか”常識”みたいな言葉としてまかり通っているから、疑う気持ちをもつことすらなかなか難しい。
「普通」の髪形って何?
「普通」の恰好って何?
「常識的」な立ち居振る舞いって何?
「常識的」な価値観って何?
就活を通して、「なぜ?」「なに?」という疑問がたくさん心の中に芽生えては、もやっとした答えしか手に入りません。
結局のところは、「人によって違う」んです。生き方も考え方も、普通も常識も。
だから、誰かに答えを求めても、”その人の中での答え”しか得られない。
それが自分に当てはまるかどうかは、考えてやってみなければ分からない。
私も新卒で苦しんでた時は、よく就活に対する違和感や疑問を解消するためにネットで答えを探し求めていました。
- 就職エージェントを勧める人
- ひたすら我慢して、努力することを勧める人
- いっそのこと就活なんかやめちまえ!と言う人
- 一休みすることを勧める人
- 海外へ行けばいいと言う人
色んな答えが画面に出てきます。
確かに、この中に探し求めていた答えがあるかもしれない。でも、その答えが正しいかどうかなんて判断できるほど、自分は経験豊富じゃないし、知識もない。
結局その答えはその人が辿り着いたもので、自分が辿るべき道ではないかもしれない。
でも、そんなの確かめようがない。いや、正確にはその時には確かめようがない。
自分の答えとして合ってるかどうか確かめたければ、その答えに向かって挑戦すればいいだけなのだ。
でも、そこまでの行動ができない。
みんなが当たり前のように、普通にこなしていく「就活」すらまともに出来ない自分に、「普通の道」から外れて答えを確かめに行くなんて大冒険、できるはずがない。
そもそも、そういった「普通じゃない道」を勧める人っていうのは、大体が既に日本の正社員以上の稼ぎを手に入れている人ばかり。
成功してから言われても、あまり響くものがないんです。なんか、上から目線みたいな感じで。
去年就活で苦しみ、そして就活に失敗した自分には、そういうもやっとした気持ちばかり出てきました。
そして結局、「普通」に戻るために、既卒で就活をしている。
いくら「就活だけが全てではない!」と言われても、就活以外の道に進もうとするためには障害が多すぎる。
一番厄介なのが、世間からの評価でしょうね。
今でこそ国として副業が認められているものの、フリーランスや好きなことで生きていくといった新しい働き方については、世間の目は冷たいように感じます(フリーランスになったことないんで、あくまで憶測ですが)。
世間から冷たい扱いを受ければ、生きていくのは難しいです。社会的な保証が全く受けられないなんてことにもなりかねないと思います。
そんな恐ろしい世界に飛び込むのはコワい。だから仕方なく「普通」に戻るべく就活をする。
着たくもないスーツを着て、払いたくもない交通費を払って、全く本心でない志望動機を機械的に述べて、落とされる。
受かっても、求人票とはかけ離れた労働条件で働かされたり、様々なハラスメントを受けたりするかもしれない。
そしてまた、別の働き口を探して転職活動…。
こういった未来が容易に想像出来ちゃいます。
僕の「日本で働く」っていうイメージは大体こんな感じです。まあ7割がたブラックっぽいんだろうなーと。
正直こんな国で正社員として働きたくありません。でもアルバイト生活はきついし、フリーランスなんてもっと厳しい。
いっそ海外へ出るかと思っても、実力主義の海外でやっていけるようなスキルも語学力もない。
やっぱり、就活するしか道はないのか…。
という結論に至ってしまいます。
就活をするけど、それは夢への通過点に過ぎない
だから私は今、既卒で就活をしているわけです。
しかし、将来のビジョンは常に明るく考えるようにしています。
私が現段階考えている人生プランは
- 既卒で就職(できればイラスト・デザインが活かせる仕事)
- 副業でイラストレーターをし、独立できる地盤をつくる
- 2,3年くらいで退社し、イラストレーターやyoutuberとして独立
- 日本でもいいし海外でもいいので、自分の住みたい場所でフリーランスとして生きていく
- 世界一周する
- 死ぬまで働く
こんなプランを考えています。雑ですが(笑)。
だから今取り組んでいる就活は、「フリーランスとして生きていくスキルを磨くための場所探し」みたいな立ち位置です。
決して、「既卒で入った会社だから絶対に辞めない」なんてことは、これっぽっちも考えていません。
だって私の夢は「自分のブランドで食べていく」ことですから。
さいごに
ということで、今日は
「就活の髪形みんな同じって変だよね」
「就活にはびこる”普通”への気持ち悪さ」
「就活以外の道へ踏み出す勇気は、半端じゃないほどハードル高い」
「就活はフリーランスとして生きていくための通過点」
みたいな話をしてきました。
いやあ、就活の話になるとどうしても長くなりますね。
一応、イラスト関連がメインのブログなのですが(笑)。
しばらくは既卒での終活が続くと思うので、イラストよりこういった就活に関する話が多くなるでしょうね。
伊達に一年間就活してるわけじゃないんですよ(笑)。
語れることはいっぱいあるので、今のうちに吐き出そうと思います。
去年の私のような、就活で疲れ切っている人の助けになれたら、本当にうれしいですし。
まあ、助けになりたいんだったら早く成果を出せ!って話なんですけどね(笑)。
フリーランスになるために、少し頑張るだけです。
それでは今日はこのあたりで。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!