【イラスト】背景を描くのって難しい!けど超楽しい!!
移転しました。
こんにちは、からぽんです。
今日は、一昨日完成させた『高坂海美の誕生日イラスト』の制作話をします。
中でも今日お話しするのは、背景に関するものに絞った内容になります。背景を描いて感じた『こだわった点』『楽しい点』『大変だった点』について、お話ししていきます。
こだわった点
こだわった部分はたくさんあります。
など、いろいろ意識しながら描きました。
入道雲の形
線画でしっかりとモクモクした入道雲を描いていきます。意識することは、『モクモク』です。とにかく、モクモクさせる。
カラーでは、入道雲のモクモクしてる感じを表現したかったので、無料で配布されている雲ブラシ『水彩入道雲』を使って描きました。
クリスタにはこういったブラシ素材がたくさん存在するので、使えるものはどんどん使っていきます。
雲を描く時は、いつもこの雲ブラシを使っています。
雲の影に強弱をつける
めっちゃ苦労した雲の影。濃い部分と薄い部分を組み合わせることで、雲全体がクッキリとした印象になります。まあ、上手くできたとは言い難いですが。まだまだ実力不足です。
ひこうき雲
ひこうき雲を描くことで、なんかよく分からないですが、景色の雰囲気がよくなる(気がします)。
ちなみにひこうき雲の描き方ですが、デジタルにもかかわらず液タブの上に定規を敷いて、鉛筆ツールで描いています(笑)。
なんだかんだ、デジタルになっても定規は使える要素が多いです。
雲の上の方は風で流れているようにぼかす
基本モクモクとはっきりした入道雲ですが、変化をつけるため上の方はエアブラシでぼかしました。こうすることで、風の流れも表現することができます。また、ぼかすことで自然な感じも同時に表現できます。
海の色はエメラルドグリーン
海と言えば『青色』ですが、いわゆる綺麗なビーチの海は『エメラルドグリーン』と表現されることが多い気がします。
だから、青ではなく緑をベースにしました。
ただ、遠く水平線に向かっていくほど濃い青になっていくよう、グラデーションをつくりました。
ちなみにグラデーションを描く際に使ったツールは『にじみ縁水彩』です。良い感じに滲んで、グラデーションがつくりやすいと感じました。
海は全体的に良い感じに仕上がったと思います。
手前側に浜辺を描く
右下にひと際明るい色があります。これ、浜辺付近の砂を表現しているんです。
最初は描く予定ではありませんでしたが、なんか味気なかったので砂浜を足してみたところ、かなり海って感じが増したので、入れて正解でした。
以上が、背景を描くうえでこだわったポイントです。
絵っていろいろ考え、工夫しながら描くんですヨ。。。
楽しかった点
背景を描いていて一番「楽しい!」と感じた場面はやはり、『どんどん世界がつくられていく瞬間』です。
今回のイラストで言いますと、
- 海の色がついた時
- 青空に雲ができた時
- 雲に影がついて、一層夏の空を感じた時
などです。
自分のイメージしていた世界が実際に目の前に現れてくると、「おお!自分が描きたかった世界が目の前に広がっている!!」という感動を覚えます。
今回のイラストを描いている時、海ができ、青空が広がり、雲が生まれ、夏空が完成する過程すべてに感動していました(笑)。
大変だった点
今回のイラストの背景を描いて、何が一番大変だったか聞かれたら真っ先にこう言います。
「雲の影が全然うまく描けれない」
と。
今回のイラストで大変だったことは、ほとんどこの『雲の影』に集約されます。それほど、大変で難しい作業でした。
ちなみに、雲の影を描くのに使ったブラシは『筆ツール』の『水多め』です。
では具体的にどう大変だったか、いくつかポイントを書き出してみます。
- 自然な質感が表現できない
- 雲の形が複雑なため、光と影の映り方が上手くイメージできない
- 影を何層も塗り重ねていくため、ものすごく時間がかかる
上記3つのポイントについて、それぞれ掘りしていきます。
自然な質感が表現できない
今回のイラストで一番ヘタな部分を挙げますと、自分の中では圧倒的に『雲の質感』、これにつきます。
入道雲らしいモクモクとした力強さを感じないうえ、影のつけ方がヘタクソなせいで立体感もイマイチ伝わらないです。
これらを改善するためには、
- 雲の立体的な構造を理解し
- 光と影の付き方をイメージできるようにし
- 自然物を上手く描ける筆先の技術を向上させる
ことが必要になってきます。
私自身、デジタルでの背景制作はほぼ初めてと言っていいので、まだまだ勉強が必要ですね。
雲の形が複雑なため、光と影の映り方が上手くイメージできない
イラストにおいて、光と影の表現はそのイラストの出来を左右する、非常に重要な要素です。
立体感を出すためには、この光と影を上手く表現する必要があります。ただこれが、なかなか難しいのです。
光源の方は明るく、その反対側は暗い。
基本的な理解はコレでOKなのですが、いざ背景や人物を描くと、いかに影のつけ方が難しいか思い知らされます。
例えば、服のシワとか、今回のような雲の影とか、複雑なポーズをした人物の影とか・・・。
色々あるんです。
光と影の付き方を理解するためには、常日頃からそういった部分に目を向け理解する観察力が必要になります。
ということは、「もっと入道雲見よう」ということですね。
影を何そうも塗り重ねていくため、ものすごく時間がかかる
このイラスト、完成までに要した期間は2日間です。時間で換算すると、1日6時間くらいとして、約12時間です。
キャラに4,5時間。残りの7時間を背景に使った感じです。実際はもう少し短いかもしれません。
ただ、2日目のほぼ丸一日を背景に費やしていたことは確かです。
そしてその半分以上が、「雲の影を描く」という作業に費やされていた記憶があります。
如何せん背景をまともに描いたことがないうえ、デジタルに変えてからまだ4ヶ月ちょっと。僅か一日足らずでガチの背景を描くこと自体に、ちょっと無理があったように思えます。
時間がかかるということは、まだその作業に慣れていないということ。もっともっと経験を積んで、技術の向上と共に描くスピードも上げていくよう頑張ります!
以上が、『雲の影が上手く描けない』ポイントでした。
絵を描くって、大変なんです・・・。
おわりに
以上、今日はデジタルで背景を描いた時に感じた『こだわった点』『楽しかった点』『大変だった点』について、お話ししました。
やっぱり背景って大変ですけど、一気に絵の世界観が広がるので、描いてても見てても楽しいです!
デジタルで背景を描いた経験は、まだ片手で数えるくらいしかありませんが、明らかに前回よりも上達していると感じます。デジタルでの作画にもかなり慣れ、どんどん新しい領域に足を踏み入れ、自分の絵の幅が広がっていることを実感できます。
ちなみに、前回の背景込みのイラストと今回のを比べますと、こんな感じです。
上達・・・してますねえ!
まあ前回のは人工物がほとんどなので、今回の自然物とはまた別のカラースキルが求められ、一概に比較はできないのですが(笑)。
絵の幅が広がると、それだけ描けるものが増えるということなので、これからもどんどん新しいことに挑戦していきたいと思います。
新しいことにチャレンジすると、大変なことや失敗が付き物ですが、その分得られるものも大きいので、恐れず立ち向かっていきます。
今回のイラストで、背景を描く楽しさに目覚めました!!
それでは今日はこのあたりで。ありがとうございました!!