大学4年生からのブログチャレンジ

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人生のどん底に陥った私を救ってくれるのは、いつもイラストでした。

高校2年で東京の某大手出版社に漫画を持ち込んだ話【めった打ちにされ、そこから学んだこと】

移転しました。

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こんにちは、からぽんです。

 

今日は少し昔、「高校2年の時に大手漫画出版社に持ち込んだ」お話をさせていただきます。

 

結論から言いますと

 

漫画家を目指すなら持ち込みは絶対行った方がいいけど、今の時代だったらブログやSNSで漫画投稿できるから、そっちの方が楽しく漫画を描けるかも

 

ということです。

 

本記事の内容

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ざっくり言いますと、先ほどの結論と同じように「持ち込みで経験したことは大きいけど、今だったらネットでいくらでも漫画を発信できるよね。その方が楽しいんじゃない?」ということをお話しする記事です。

 

今までだと、漫画家になるといったら

 

何か月も描けて作品を描く

漫画出版社に投稿or持ち込む

上手くいけば賞に応募される

更に上手くいけば受賞して、担当がつく

更に更に上手くいけば読み切りが掲載される

更に更に更に上手くいけば読み切りが連載になる

更に更に更に更に上手くいけば長期連載&アニメ化で大成功

 

という流れになります。

 

しかも上で挙げた流れは、すべて順風満帆に事が進んでいる状況です。まずそんなことはあり得ないので、悲しいですが圧倒的に挫折する人がほとんどだと思います。

 

ただ、今はネットが普及しているので、誰でも漫画家を名乗ることができます。漫画投稿アプリからプロになっている人も実際いますし、やり方は色々あります。

 

したがって今回の記事は、

 

  • 出版社に持ち込んで体験したこと(ほぼボロクソに叩かれた)
  • 持ち込んだことで得た気づき(ここが大事)
  • 持ち込み以外にも、漫画家になる方法はある

 

という内容で話を進めていきたいと思います。

 

漫画やイラストを描く人全般に参考になる記事だと思いますので、ぜひご覧ください。

 

それでは私が実際に持ち込んだ経験を、つらつらとお話ししていきます。

 

 

持ち込んだ作品は、今見ると黒歴史レベル・・・

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今から6年前、2013年の冬。当時私は高校2年生でした。

当時の私は、もともと通っていた県立高校を辞め通信制高校に通っていました。通信制はスクーリングと呼ばれる授業が週に2日あるだけなので、それ以外の日はすべて自由に使うことができました。

 

そして私はその自由な時間のほとんどを、絵の勉強や漫画制作に費やしていました。今の私と似たような状況です。

 

当時の私の夢は、『漫画家でした。

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もともと絵を描くのが大好きだったことに加え、当時読んでいた『バクマン。』という漫画家を目指す物語の作品に触発され、「漫画家になりたい!」と意気込んでいたのです。

 

そんな私は、高校2年生の1年間で3作品の漫画をつくりました。すべて完全アナログで、画材はすべて、貯めていたお年玉を崩して買いました。

若いだけあって成長も早く、作品を描くごとに画力や漫画の表現力が上がっているのを実感していました。

 

この3作品の内、実際に上京して持ち込んだのは1作品だけです。

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自分のありったけの力を込めて描き上げた読み切り漫画。ページ数は41ページ。作品名は『死の福音書』。うわああああ恥ずかしいいいい!!!

 

作品名や表紙からも分かるように、ダークな雰囲気をまとった作品です。

題材は『能力戦争』。

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簡単な設定をお話ししますと

世界中に突如、突然変異による超能力者が出現。

人知を超える能力を持った彼らは、大国に次々と大規模テロを起こしていく。その混乱の中、世界は超能力者率いる革命連合軍とかつての平和を取り戻そうとする国際連合軍の2勢力に分断される。

国際連合軍に所属する主人公の戦地はベトナム。そこで革命連合軍との激しい戦闘を繰り広げる最中、ある少女が空から落ちてくる。その少女は本来彼らの敵である超能力者。しかし彼女はこの戦争を終わらせるべく国際連合軍に加担する、いわば救世主であった。。。

 

みたいな(笑)。

なんちゅう設定だ。戦争を題材にすること自体なかなかハードルが高いというのに(読者の共感を得られにくい)、リアルな国名まで出していくあたり、大人の事情を知らない。まあ当時はロクに勉強していなかったので。。。

 

でも当時の私にとっては、神作品であったことには間違いありません。自分で描いたんですから、分かります。

 

 

いざ大手出版社へ持ち込み!編集者から受けたアドバイスという名の袋叩き

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そして私は、この作品を大手出版社2社に持ち込んだのです。

 

結果は、、、惨敗。

 

ダメ出し&ダメ出しのオンパレードで、オブラートに包みながらも「駄作だ」と罵られまくったような感じでした。もう、耳をふさいで逃げたい気持ちでいっぱいでしたが、何とか良い情報を手に入れようと、編集者からの指摘をメモ帳に書いていました。

いくつか書き出してみます。

 

  • キャラクター性がイマイチ。あくまでも読者が分かりやすいキャラクターを

 

  • 戦争というジャンルは、中高生向けの少年漫画でもOK

 

  • ネーム2週間、原稿2週間、カラーは自分の作風に合ったものを(←おそらく、次に持ち込む際の作品制作の目安と思われる)

 

  • 良いラストで終わらせられるとなお良し

 

  • リアリティによりすぎているところが✕。もっとファンタジー向けにする

 

  • 読み切りにオチは必要

 

  • コメディとシリアスの配分(今読者が求めているのは、残酷なシリアスより女の子との絡みがあるようなコメディの方が多い)

 

う~ん、なかなか的確なアドバイス当時は泣くのを堪えながらメモしていたのを覚えています(笑)。

ちなみにこちらが、当時書いたメモです。

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かなり殴り書きしてる(笑)。

 

キャラクター性については、めちゃくちゃ難しいですね。

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確かに、読者に覚えてもらいやすいキャラをつくるのは大切なことですが、じゃあ簡単に生み出せるかといったら、絶対に「ノー」です。

現在描いている二次創作漫画の主人公も、どこかで見たことのあるようなビジュアルです。キャラの創造性については、まだまだ実力不足です。

 

そして私が読み切り漫画を描くうえで最も苦手とするのが「オチ」です。

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私は物語を考える時、どうしても連載する体で話を進めてしまうんですよね。だから読み切り用に綺麗な1話完結型に収められないんです。どうしても続きを匂わせるようなラストになってしまう。

この作品もそうです。

主人公のピンチにヒロインが駆け付け、なんとか場を治める。戦争自体は終わっていないし、これからどうなるかもまったく不透明。そんな終わり方をしています。

 

これでは読み切りとしてはダメダメですよね。きちんと話を終わらせていないんですから。

未だにこの「1話完結型」の話をつくるのが大の苦手です。今までネームを練ってきた作品ほぼすべてが、連載作品レベルの量でしたから。

 

 

持ち込みから得られたこと

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基本的にボロクソに叩かれた私でしたが、持ち込みをしたことで得られたものも大きかったです。

 

まず「既存ルート(出版社経由)で漫画家になるのは無理ゲー」ということ。

持ち込んだ後、「よし、頑張って受験勉強に励もう」と決心しました(笑)。読者に理解してもらう以前に、編集者に認めてもらうことに無理ゲーを感じました。

 

次に「持ち込みより投稿の方が有利かも」ということ。

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これは、実際に持ち込みをして思ったことなのですが、持ち込むと実際に対面する編集者1人にしか作品を読んでもらえません。

そして、どんな人に読んでもらうかは全くの自分の感性に合う人が読めば高評価を得られるかもしれないし、全然合わない人に読んでもらったらボロクソにされるかもしれません。

持ち込みって交通費もかかるし担当者との運もあるから、辛いしバクチ要素多いんですよね。

 

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一方で投稿は、出版社が主催しているマンガ大賞なるものに郵送で応募するものなので、基本的に編集者の何人かには目を通してもらえるそうです。

するともしかしたら、5人の内1人だけでも「おっ?この作品はなかなか・・・」と思わせることができたら、それってもう勝ちじゃないですか。

賞にはあぶれてもその人が個人的に連絡をくれる可能性だってあります。一人に見せるより複数に見せた方が、自分の感性に合う人に見つかる可能性が高くなるということです。

わざわざ高い交通費を払って東京に行き、対面でボロクソに言われるよりは、郵送代で済むし直接ボロクソに言われて萎えることもありません(笑)。

 

とは言いつつも、実際に面と向かってアドバイスを受ける方が、得られる情報は多いと思います。

だから、一度は持ち込んで実際に生の反応を見るのもいいと思います。2回目以降は投稿してみるとか。

 

あとは「編集者にいちいち見せてから連載を勝ち取るのって無理ゲーすぎるから、ブログかなんかで作品を発信しちゃえばいいんじゃない?」という気づき。

結局ブログをつくったのは、そう気づいてから6年後になるわけですが(笑)。

ブログは自分で管理するものなので基本的に発信は自由です。だから、多くの人に自分の作品を知ってもらうにはもってこいの環境なんですよね。自分の好きな作品を、好きなように発信できるって、素晴らしいです。

まあ、全然アップできていないんですけどね。。。下描きはちょくちょくアップしているのですが。漫画を描くって大変!

 

 

まとめ

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私としては、『インターネットに好きなように漫画を発信するのが最強』ということです。

 

実際に出版社に漫画を持ち込むことで学ぶことは多かったです。

やはり実際にプロの編集者から受けるアドバイスは、相当な刺激になります。今の自分のレベルを知りたいのであれば、プロからの指摘は参考になると思いますよ。

 

私にとっては「漫画家になるには既存のやり方は難しすぎる。ネットを使えばいいじゃん」という大きな気付きがありました。これが今のブログに繋がっていると言っても過言ではありません。

実際にこのブログの最初の方は、1記事に1コマ漫画を載せていましたから。

 

ネットが普及した今、出版社を通して漫画家になることにこだわる必要はないと思います。漫画投稿アプリやブログ、SNSを通じて自分の作品を発信するだけで漫画家と同じようなものですし、上手くマネタイズしていけば普通に稼げると思います。

 

何より、頑張って継続し続ければ、多くの人に自分の作品を知ってもらえる可能性があります。それにもしかしたら、出版社の人に目をつけられてスカウトなんてことも考えられますし、ネットを使わない手はないです。

私も(自称)漫画家・イラストレーターとして、これからも日々作品の創作に全力を挙げていきます。

 

みなさんも、どんどん描いてどんどん発信していきましょう。あなたが今から作品を描けば、それだけであなたはもう立派なクリエイターです。

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それでは今日はこのあたりで。ありがとうございました!