カラーイラストが出来るまでの過程を、すべてお見せします。
移転しました。
こんにちは、からぽんです。
今日はこの間描いた『めぐみきイラスト』の制作過程をお見せします。
プラスαで、ペン入れやカラーの上達法についてもお話しします。
具体的には、
- ラフ
- 下描き
- ペン入れ
- カラー
- 仕上げ
の順に、お話していきます。
どのようにイラストが出来上がっていくのか分かるように、しっかりポイントを抑えて話していきますので、どうぞ最後までお付き合い下さい( ̄- ̄)ゞー
『めぐみき』って何?
まず基本的情報としてまず、『めぐみき』とは何なのか、簡単にご説明しておきます。
どういったキャラを描いたか分かった上で制作の流れを見た方が、頭に入りやすいと思うので、、、
『めぐみき』とは、大人気作品アイドルマスターに登場するキャラクター2人の名前を組み合わせたカップリング名称です。
アイマス界隈では、キャラ同士でのイチャコラを妄想する『カップリング』という行為が、至る所で行われています(自分調べ)。
ちなみに私が好きなカップリングは、
...etc
というように、キャラが多いアイマスは無限大にカップリング妄想をすることができます。
今回書いたイラストは『めぐみき』なので、所恵美と星井美希のカップリングイラストということです。
それでは所恵美と星井美希、それぞれのキャラについて簡単に紹介します。
【所恵美】
今どきの女の子って感じ。ギャル系?ともとれる。
明るく元気で人のために尽くすことをいとわない仲間想いな性格。その反面、自分のことを後回しにする場面も見られ、放っておけない存在。『守ってあげたい女の子ランキング』にて堂々の1位を獲得している(自分調べ)。
【星井美希】
言わずと知れたアイマス界のカリスマ的アイドル。
ビジュアルでは他を全く寄せ付けないほどの圧倒的なオーラを纏っており、全員かわいいアイマスの中でも群を抜いてかわいい。性格もかわいく甘え上手な一方、自分の仕事に誇りを持っているしっかりした面もある。よく寝るから色々とよく育っている。
さて、キャラクターについて少し知っていただいた所で、いよいよ制作過程に入っていきます。
ラフ
ラフ画です。キャラの全身を簡単に描きます。
この段階では服や表情など細かい部分は一切描かず、全体的に「どういったイラストを描くか」が分かる程度に、大まかなポーズやバランスなどを決めます。
使っているツールは『鉛筆』で、レイヤーカラーをそれぞれのキャラごとに、青色と赤色にしています。下描きでも同様に、キャラごとに色分けしています。
まず、なぜ青色と赤色の線にしているかについて。
それは、黒の線でペン入れをする時「どこを描いているか」分かりやすくするためです。(黒色の下描き線に黒色でペン入れをしたら、どこを描いたか分かりにくいですよね。そういうことです。)
次に、なぜキャラごとに線の色を分けているかについて。
それは、キャラ同士で重なる部分(このイラストだと真ん中あたりの髪の毛とか)を見分けやすくするためです。複数のキャラを描く時は、必ずキャラごとに線の色を分けて、どのキャラが何色か分かりやすくしています。このひと工夫をするだけで、ペン入れの効率がグンと上がります。
下描き
下描きです。
私は下描きの段階でしっかりと細部まで描き込みます。時間はかかりますが、下描きの完成度が高いと、その分ペン入れが非常に楽になります。
先ほど描いたラフ画をもとに、どんどん肉付けをしていきます。
こんな感じに、ラフ画をベースに描いていきます。
私が描く順番は
前髪 → 輪郭 → 髪全体 → 体全体 → 服 → 顔のパーツ → 背景
です。
描く順番に関しては、人それぞれで違うと思うので、あくまで一例として見てください。数をこなしつつ、自分が描きやすい順番を見つけていきましょう。
レイヤー分けについてですが、私は細かく分けている方だと思います。
大きなレイヤー分けは以下の通り。(『』はフォルダ、「」はレイヤーです。)
『恵美』<「髪」「輪郭」「表情」「水着」
『美希』<「髪」「輪郭」「表情」「水着」
『花』
こんな感じに分けています。細かく分ける理由としては、髪や目など、パーツごとに調整がしやすいからです。
もし髪と目を同じレイヤーに描いていると、描き終わった後に「目もう少し大きくしたい」と思っても、目の上に被さっている髪まで一緒に大きくなってしまいます。
そういった事態を避けるために、レイヤーを細かく分けるようにしています。
ペン入れ
下描きが完成したら、ペン入れをしていきます。
使っているツールは『丸ペン』です。細く綺麗な線が引けるので重宝しています。
先ほど描いた下描きをなぞるように、ペン入れをしていきます。
髪の毛や水着、顔のパーツは細めの線で描き、身体の線だけ少し太めにして描いています。身体のラインは線に強弱をつけることで、身体の柔らかい質感を表現しています。
線が綺麗に引けるようになるコツとしては、「なるべく一本の線で描く」と意識することです。理由としては、一本で描いた方が無駄な力が入らずシュッとした綺麗な線が引けるからです。
デジタルはキャンバスのサイズを縮小できるので、髪の毛などの長い曲線はイラスト全体を小さくして、線の長さを短くすれば簡単に一本で描くことができます。
アナログだと・・・難しいですよね。。。私もアナログ時代は何回も短い線をつなぐようにして髪の毛を描いていました。一時期は雲形定規とか使って描いたりしてましたね。懐かしい。
ちなみにペン入れのレイヤー分けも、下描きの時と同じ分け方をしています。
カラー
イラスト全体の完成度を左右するカラー。それ故に、最も時間をかける作業です。
描く順番は
『肌』→『髪』→『目』→『水着』→『花』
です。
カラーは元々めちゃくちゃ苦手だったのですが、描く回数を重ねるたびにどんどん上達してきているのを実感します。特に、髪の毛の塗り方は常に試行錯誤を繰り返しながら、自分なりの表現方法を極めています。
カラーが上達する一番の近道は、『本やネットで描き方のノウハウを調べて実践する』。これに尽きると思います。
ネットが当たり前のこのご時世、検索すればプロレベルのノウハウを公開しているサイトはいっぱいあります。そういったサイトを手本にイラストを描いてみると、格段にレベルが上がると思います。
実際に私は、格段にカラーのレベルが上がりました。
参考程度に、こんな感じにレベルアップしました。
サイトを見ながら実践することで、今まで意識しなかった細かい塗り方や、レイヤーの使い方、筆の使い方など様々な高レベルのノウハウを学びながら、自分のものにすることができます。
もっと情報が欲しい人は、本屋やamazonなどでイラストの描き方関連の書籍を探して購入するのもアリです。デジタルソフトのクリスタ(CLIP STUDIO)やプロのイラストレーター監修の本など、多くの書籍が出ているので、一冊持って日々眺めるだけでも、相当なノウハウが手に入ると思います。
更にもう一段階上を目指すなら、上記の実践をしたうえで『できないところを見つけ、試行錯誤しつつ改善していく』ことを目指してください。
飽くなき向上心は、必ず将来に役立つと思います。
私の場合は、なかなか髪の毛のツヤが上手く表現できず、いつも試行錯誤しています。その結果つい最近になって、大きなツヤ以外にも髪の毛全体に細い線でツヤを入れることで、髪の毛の質感がアップすることを発見しました。
他にも、髪の毛の影を描く際、一回目の影を描いた後にさらに『濃い影』のレイヤーをつくり、『乗算』モードで塗り重ねていくともっと髪の毛の質感が増すことも発見しました。
こういった自分なりの気付きは、絵を描くとき常に「どうすればもっと上手く描けるか」考えながら取り組んだ結果たどり着いたものです。
こうした日頃の意識が、更なる技術の向上につながります。今すぐ技術が上がらなくても、「どうすればもっと上手くなるか、自分なりの表現ができるか」考え続け、いっぱい練習を重ねてください。
今めちゃくちゃ上手いと思っているあの絵師さんも、最初は下手だったのです。大事なのは、「上手くなってやる!」という向上心と「楽しむ」こと。
仕上げ
キャラと背景が描けたら、最後に仕上げをします。
今回のイラストでは簡単に、背景にハートを散りばめ前面にホワホワした効果を加えました。こうした背景や効果は、クリスタの素材から引っ張ってきています。
デジタルだとこうした一工夫も簡単にできるので、アナログに比べイラスト全体のレベルが上がりやすいです。
楽に使えるものは積極的に使っていきましょう。
おわりに
今日は『めぐみきイラスト』の制作の流れと、各段階の上達のコツなどについてお話ししました。
改めて全過程の流れを見てみると、「イラスト一枚描くのにかかる労力ってすごいなぁ」と思います。
パッと見るだけだと10秒くらいで終わるようなイラストでも、そのイラストが完成するまでには、非常に多くの時間と労力を注いでいるわけです。
イラストを描いている皆さん、本当に凄いと思います。
私も日々の成長を噛みしめつつ、さらなる向上を目指してお絵描きを楽しんでいきます!
それでは今日はこのあたりで。ありがとうございました!!